ビール、ホップ、ビヤガーデン…この時期の季語はどれ?
明日・8月7日は2022年の「立秋」です。まだまだ暑いですが、暦の上ではすでに秋に入ります。明日以降は、おたよりに使用する言葉も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わりますし、現代俳句の季語も、明日から「秋」のカテゴリに入ります。…ということで、本日は、「立秋」から「白露(9月8日)の前日」までの時期を表す、「初秋」の季語に関するクイズをお送りします。
【問題1】「盆東風」ってなんと読む?
初秋の季語にもなっている、「盆東風」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「東風」の読み方がポイントで、「お盆のころに吹く東風。」を意味しています。
<例文>
「今年は、盆東風も、すごい熱風ね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 盆東風(ぼんごち)です。
以前、本シリーズ内で「南風(はえ)」を扱いましたが、「東風(こち)」も同様、日本古来、独特の読み方をする、気象に関する言葉の代表的な例です。「盆+東風(こち)」で「盆東風(ぼんごち)」です。「南風(はえ)」「東風(こち)」などは、大人の教養を問われる読み方でもありますので、ぜひインプットしておきたいところです。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】初秋の季語に入っているのは、どれ?
「初秋」の季語となっている言葉を、以下の選択肢の中から選んでください。
1:ビール
2:ホップ
3:ビヤホール
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:ホップ です。
ビールに苦みを添える原料となるホップは、日本では「セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)」と呼ばれ、本州中部以北、北海道までに分布します。夏には淡緑色の花をつけ、秋に実をつけます。この「実」がビールの原料となるため、「ホップ」は、実を収穫する初秋の季語、となっているようです。季語には、農作業と関連したものが多いのも、ひとつの特徴です。
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本日は、8月7日、2022年の「立秋」にちなんで、「初秋」の季語から、
・盆東風(ぼんごち)
の読み方のおさらいと、季語の豆知識クイズをお送りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
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- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『きごさい歳時記』(NPO法人季語と歳時記の会)